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2018年9月13日(木)・そのたの音を更新しました
今年も9月11日で、27歳を迎えることができました。
音いろいろのページも、開設から6年を迎え多くの方に支えられここまでくることができ感謝です。
先日、まだ猛暑の8月下旬に虫の音を狙い東京郊外の山に出かけました。
コオロギやかんたんなど、たくさんの虫のコーラスを楽しむことができました。
毎年虫の音を聞くと、私には懐かしくもあり、でも少し戸惑いを感じた複雑な思い出があります。
今回、27歳の誕生日に寄せて、その思い出を振り返ってみようと思います。
10年以上前の私が中学2年の時、兵庫県の祖母の家から車で2時間ほどの京都の鈴虫寺に祖母と二人で行ったことがありました。
当時は、私が学校になじめず、週に2回ほど皆が帰った放課後に補習授業や面談に何とか通っていた時期でした。
それも、いけたりいけなかったり。
家族や周りの人にも状況を話せずつらい時期でした。
そんなとき、皆が学校に行っている平日に祖母の家に数日泊まりに行ったことがありました。
そこでは、日々の日常から離れ、学校のことも忘れて静かな自然豊かな田舎で、祖母の昔懐かしい手料理をいただいたり、何気なく田舎道を歩いたりしていました。
しかし、私が暇を持て余しているように思えたのか、ある日祖母の車で1日かけてドライブをしたことがありました。
「どこに連れて行ってくれるかな?」と思っていたら、ついた先が鈴虫寺。
平日だったからなのかお客さんは少なめだったように思います。
そして、そこでは数千匹の鈴虫が一斉に鳴いていました。
私は、高音が聞こえづらく鈴虫の声はめったに聞こえません。
しかし、そのときは、虫の数も多かったせいか鮮明に声が聞こえたことを今でも覚えています。
そして、年輩の方に混じって大きい広間で抹茶と和菓子をいただきながら、住職の「名物説教」を聞いた記憶があります。
子供が私一人で珍しかったせいか、住職さんが途中途中で、よく私に話しかけながら説教を進めてくれた気がします。
周りも、盛り上げよう盛り上げようと私が何かを言うたびにたくさん笑ってくれるのですが、それがこちらにとっては裏目に出てしまい皆さんの期待に応えるどころか最後の方は、そわそわして言葉もろくに出ず大変でした。
そんなそわそわが祖母に伝わったのか、説教が終わると1番に外に出て車に戻り、ろくに住職さんにご挨拶やお土産も買わず出てきた記憶があります。
当時は、笑い声が苦手ということもうまく表現できない時代で、祖母も原因分からず戸惑ったのではと思います。
自分のことをもっとうまく伝えられていれば、今のようにそういった場面を回避しながらでも人とのつながりは大切にするにはどうすれば良いか?
ということを考えられて、良いコミュニケーションがとれたのでは?
と思います。
10年以上たった今、毎年野山で虫の声を聞くたびあのときの記憶が鮮明に蘇り「皆さんの優しさはとても嬉しく感じてました。
ありがとう」と心の中でお礼を伝えています。
当時、祖母や住職さんやその場にいた方皆さんの優しさにこたえられなかったことは残念ですが、時間をかけてホームページという媒体を通じ人と接する楽しさを学ぶことができました。
まだまだ未熟ではありますが『癒しの音』を発信することで「様々な場面でもらった優しさ」を受け取れなかった分、皆さんに恩返しができれば嬉しく思います。
これからも、困難に出会っても、多くの方からもらった優しさを胸に一歩一歩歩んで行きたいです。
この1年も癒しの音をたくさん集め良いページをめざし頑張ります。
19時25分1秒