1週更新を休んでしまいましたが、1か月ぶりに戸隠を訪れました。1か月すると気候も鳥の様子もずいぶんと変わっていました。今回は2泊で行っており初日の夕方に山之上へタイマー録音機を設置しに行ったところ、ツツドリ、カッコウなど4月には聞けなかった声を多数ライブで聞くことができました。
前回夕方設置に行った時は奇妙なほど静かだったため季節の移り変わりを感じました。前回は風が強く葉っぱが揺れる音などがしていましたが幸運なことに風ひとつない良い天気でした。
ただ、2台仕掛けたうちの1台が電池切れで夕方の音しか録音できておらず、朝の1番良い時間帯に動作していなかったのが残念でしたが、もう1台は正常に動作していたので一安心です。
今回の発見は意外と夕方の時間帯もきれいな野鳥たちの声が楽しめるのだと分かりました。ちょうど録音機を仕掛けたのが18時ごろその時が1番にぎやかで、録音機が回りだした19時ごろでも朝のコーラスにはかないませんが鳴き続けていました。そして15分ほどすると無音の状態となりました。
これからゆっくり音を整理していけたらと思いますが、まずは朝のコーラスを紹介します。
朝のコーラスは三つの音を載せています。上から順番にまだ夜明け前で鳥が鳴きはじめる前の獣のような声とホトトギスから始まって、だんだんと鳥たちがにぎやかになり、三つ全部聞いていただけると森の中の様子を感じていただけるように編集してみました。
いつも思いますが、夜中は静まり返っている森の中が、夜明けとともにこんなにもにぎやかになることを毎日繰り返している自然の中の生き物たちですが、どうしたら同じ時間にさえずりをスタートできるのかがとても不思議な感じです。時計が読めない生き物たちはどのようにして同じ時間帯に一斉に鳴きはじめられるのか、こればかりはいくら考えても正しい答えを出すことは難しそうです。
自然の仕組みに詳しくないため、何か法則のようなことがあるのかもしれませんが一つ思うことは、人間は時計を意識して時間を管理していますが、こちらからみて鳥たちがどのようにして時間帯のタイミングをみているかということが想像できないのと同じく、鳥たちからしてみるとこちらが考え付かないような時計に代わるものを持ち合わせているのかなあというのが自分なりに出した答えです。
今は私たちは物がないと生活が困難になりがちなため、自然の生き物たちの生活力がすごいなあと思います。今後も自然環境を大事にしながら、活動を続けて行ければと思います。