連休の前半を利用して、毎年訪れている長野県戸隠へ行ってきました。今回は4泊5日で例年より長めに行っていたため、チャンスが多い分たくさん音がとれると楽しみに出かけましたが、残念ながらほとんど雨風が強く思うように録音ができませんでした。
戸隠には数年続けて通っていますが、行くたびに条件が違っているのが分かります。昨年は雪がたくさんありましたが快晴で録音には条件が整っていたのですが、雪が溶けていなかったため手前の方の沢音が聞こえるところまでしか入っていけませんでした。そのため去年は沢音のノイズが気になりもう少し奥の方の静かな場所に入って行ければと思っていました。
今年は雪の方はすっかり溶けている状態で去年より奥の方まで行くことができて、沢音が静かな場所で録音することができました。ただ、天候がいまいちでベストの条件というのはなかなか難しいです。
それでも1日だけ天気が回復した日があったので、朝3時に起床し少し薄明るい時間帯に現地に到着。雨の合間のきれいな野鳥たちのコーラスを収録することができました。
4時半過ぎから録音を開始し、最初は数種類のにぎやかなコーラスだったのが録音を終える午前7時前には盛んにさえずっていた野鳥たちが静かになって行く瞬間を感じることができました。
今まではタイマー録音でその瞬間を聞くということは何度かありましたが、ライブでは経験がなく貴重な体験でした。なので今回はそれを皆様にも感じていただければと、鳥たちが一斉に鳴いている4時半ごろの音と、さえずりが静まってきた時の二つの音をご紹介します。
特に二つ目の音源は、最初は高いきれいな鳥の声がよく聞こえていますが途中から虫のような声で鳴くものと、バックで少し鳥たちのさえずりが聞こえる程度になります。つい先ほどまでの鳥たちのにぎやかさが嘘のような静けさです。二つの音を聞き比べていただいて違いを感じていただければと思います。
同じ時期に訪れても条件や録音できる音も違ってくるので、何年かたって数年とりだめた音を聞き比べてみるのも面白そうです。