週末は強風が心配でしたが、予想は外れで穏やかな天気で気持ちの良い録音となりました。今回は自宅近くにあるお寺の朝6時の鐘と、ニコライ堂という都心の大き目の教会の鐘の音が狙いでした。
まず5時過ぎに自宅を出発し、お寺に向かいました。日の出前なため真っ暗でしたが、現地について機械をセットし待っているとだんだんと明るくなってきて、6時の5分前ほどになるとそれまでしーんとしていたところに、一斉に鳥の声が聞こえてきました。初夏の戸隠などで聞くコーラスにはかないませんでしたが、また違った都会の朝という雰囲気をお伝えできるかなあと思います。
その後しばらく時間をつぶして、今度はニコライ堂へ。事前の問い合わせをした時には12時半前後に鳴ると聞いていたため、11時半過ぎに到着するようにして待っていました。すると11時50分ほどになったところで、大きな音で鐘が鳴り始めました。どこか違う鐘の音かとも思って、ニコライ堂の鐘の方をみてみると、確かに人がいて鐘をついていました。
少し他の教会よりは長めに鳴りつづけて止まり、録音機を準備している間に終わってしまい「問い合わせをした時に時間をメモし間違えたかな」と思って電話で再度確認しました。
すると聞き間違いではなく、確かに12時半過ぎにも鐘が鳴っていて、ミサの最初と終わりにそれぞれ鐘が鳴ると教えていただき、ひとまずセットをして待つことにしました。 たださすがに12時40分を過ぎてもまだなり始めないため、あきらめて帰ろうとしたところどうもお祈りの進み具合によって時間帯が大幅に変わるようで、12時50分くらいになったところで先ほど午前中聞いた鐘とは全く違う音で鳴りはじめました。
2、3人ほどで大小複数の鐘を高い音から低い音まで、リズムをつけて楽器のような音色で10分ほど鳴らしていました。3分ほど鳴ってはいったん止まり、終わりかと思って録音機を止めに行きかかるとまた鳴るということを繰り返していてこんなに長く変わったメロディは初めて聞きました。
全部をご紹介すると長くなるため、ここではその中の1分ほどをご紹介することにします。個人的には午前中聞いた音の方が心地よい感じがしたため、今度行って録音し、違いを聞き比べてみるとまた面白いと感じました。
ニコライ堂は「東京復活大聖堂教会」という名前もつけられていて、何か大きな災害があった時に記念に作られた教会なのだろうなあと想像していました。何か所か教会めぐりをしていて、何かの記念に作られた教会が結構あるので、今後も大切に保存されて行ってほしいと思います。