久々の野鳥の声の更新です。11月1日~3日までの2泊で、山形県酒田市に白鳥の群れの飛び立ちや、鳴きあいの様子を録音に行ってきました。山形は冬には雪がたくさん降るというだけあって、東京と比べて冷え込みが強く、気温差に慣れるのに苦労しました。朝晩に録音に外に出ると、10度を下回っていました。
今回は1日目と二日目の朝までは天気がよくよかったのですが、それ以降はずっと雨で録音は1日目の午後から2日目の朝まで行いました。
白鳥は朝塒を飛び立ち、昼間は10キロほど離れたところまで飛んで、また夜に同じ場所に戻ってくるようです。そのためせっかく行ったのだから昼間と夜と朝では鳴き方などどのように違うか比較をしてみたいと考え、3種類の時間帯の音を集めてみました。すると昼間は数10羽ずつほどに分かれてちらばっているらしく、ちらほら鳴いている程度だったため「この程度なら大したことないかなあ」と思って、少し残念な気持ちになっていました。
もう寒いし夜は行っても仕方がないかと思いながら、一応せっかくきたのだし、昼間ちらほらいた白鳥たちが1か所に集中して集まることも予想できたので行ってみました。すると予想は的中し何百羽、何千羽単位で鳴きあっており耳がいたくなるほどで、その違いに驚きました。
そして翌朝同じ塒に行ってみると、夜は飛び立つ羽音はあまり聞こえなかったのですが、朝は羽音のぱたぱたという音も目立ってまた違いを感じることができました。
今回アップした音源も、3種類の音を少し長めに載せていますので、白鳥たちの動きを感じていただければ幸いです。それにしても塒を覚えていて同じ場所に戻るということを毎日繰り返していることにも驚いたのと、三つの時間帯それぞれ違いを感じることができたので、何日か観察を続けて、日にちが立つと天候などによっても違いがあるのかなど今後知りたいことも出てきたので、良い旅になりました。