2016年9月26日(月)・そのたの音を更新しました

久しぶりに1日良い天気でした。ということで朝6時のお寺の鐘の音から始まり、夕方の虫の声までたっぷり堪能しました。今回は暗くなってから録音した「かんたん」を紹介します。

かんたんは昨年の8月に鳥取県大山で収録して以来です。今年も8月に入ってから声は聞いていましたが、台風続きで雨が多くチャンスがありませんでした。

今回は2か所でかんたんを録音しました。1か所目は沢音がバックに聞こえていることを除くと、今までに聞いたことのないほどクリアでした。ただ、編集してみると沢音が大きすぎて耳障りになってしまいます。

二つ目は、沢音などノイズはなく、静かな環境でした。一つ残念なのはコオロギが大きく、かんたんの声が小さく聞こえることです。

かんたんは大山で初めて聞いた時から、一定の調子で鳴き続けるところが気に入っています。音楽でもアップダウンが少なく安定したものが好みということもあり、聞いていて安心感を感じます。寝るときにBGMで小さ目に流すとすーっと眠りにつけそうです。

私は発達障害で感覚過敏があり、人と聞こえる音域が異なる場合があるようです。特に虫の声は高い音が多く、一緒に歩いている人が聞こえる音が自分に聞こえないことがあります。一方自分が「良い音がした」と思い一緒にいる人に聞くと「よく耳を澄ませると聞こえるけど、すぐには分からない」と言われることがあります。

この録音でも鈴虫がたくさん鳴いている横を歩いても、私は何も聞こえません。言われてよく耳を澄ますとかすかに聞こえる程度でした。しばらく歩いて今度はかんたんが遠くで聞こえたので、録音機を回そうと立ち止まると一緒にいる父親は聞こえず、よく耳を澄ますと聞こえたようです。

このように皆さんが聞こえる音が聞こえにくく、最初は「自分の耳が聞こえなくなってきてるのか?」と不安でした。

複数の場面で似たようなことがあり「自分は人と聞こえる音域が違うのか」ということを実感できるようになってきました。周りの人が「良い音がする」というスポットを参考にしながら、自分の聞こえる音は自分の聴力を最大限活用することで「何か違った発見があるかも」と考えると不安も減りました。

かんたんは虫の音の中で「自分にとって数少ないはっきり聞き分けられる音」に入るため、今後も挑戦していきたいです。

12時38分16秒