2016年1月4日(月)・そのたの音を更新しました

今年最初の音の更新です。この休みは9日間ありましたが、9日連続で音探しに行っていました。

今まではしらずしらずの間に、感覚過敏による刺激がたまってしまいなかなか出かけても体調が悪くなってしまうことが多かったように思います。ただ、いろいろ工夫しながら何度か出かけていて、いろいろなことが分かり早め早めに対処するようにしていると、一晩寝たら疲れが抜けて翌日も活動をすることができていました。

ほんとは尾道方面の旅行も、元旦までの予定でしたが、やはり世の中の多くが仕事納めの日を過ぎると人の出が激しくなってきてホテルも込んでくるとのことだったので、前半は旅行先での音集め、後半は自宅に戻りいつも訪れている場所での音集めをすることにしました。

全体を通して、尾道旅行では鐘の音や瀬戸内海の波音などが主で、後半の東京近辺では新しいミズドリの良いスポットを見つけることができました。全部1度に書くと混乱するので、これから何回かに分けて年末年始の旅の話を書いていきます。

その第1回目は尾道旅行で1番の目的としていた「千光寺」の鐘の音をご紹介します。これを録音するのには大変苦労しました。

まず夕方6時にしか鐘がならないため、チャンスは1日1度です。それに観光客が多く、集団で笑いながら歩いてくる人たちにも何度か出会い、障害の関係で感覚過敏を持っている私にとっては、集団が近づいてくると録音作業を中断して、イヤフォン・イヤマフで耳を覆って通り過ぎるのを待ってからまた録音に必要な調査をしなければなりません。

そのためひやひやして「これは無理かも」と思った瞬間もありましたが、鐘がなる6時前には人が減って、静かな環境になり集中して収録ができました。

話は少し前後してしまいましたが、鐘の音の録音で難しいのはあまり近すぎても音割れしてよくありません。ただ、離れれば良いというわけではなく、少しでも方角が違ったり、その日の風向きなどでも聞こえる範囲なども違います。まずは人の少ないところを選び、スポット探しから始めました。

1日目は少し離れた場所で録音しましたが、6時を過ぎても音が聞こえません。どうも離れすぎていたことと、鐘がある向きが違っていたようです。翌日はお寺の鐘の位置を確認に行き、今度は鐘が見えるあたりにセットしてみました。すると、鐘の音もそんなに大きな音ではなかったので、無事収録することができました。

これはあくまでも個人的な意見ですが、一つ残念だったことは6時の鐘なので6回しかならないようです。 ほんとはもっとうつかなあと思いしばらく録音機を置いて待っていましたが、もう少し長い時間鐘と鐘の感覚をあけてうってくれると余韻も楽しめるし良いなあと感じました。

後で何か理由があるのかと一人考えてみましたが、想像でしか言えませんがお寺の場所が山之上にあるため、山で狩りなどをしている人たちに向けて、危険にならないよう暗くなるのを意識させるために昔からそうした風習があるのかなあなどと一人考えていました。

自宅に帰り今一度聞くと、響きがよく今まであまりお寺の鐘は集めたことがありませんでしたが、良い音だなあと改めて思いました。各お寺によって、音の響きやつくタイミングも違うようなので、いくつか集めて違いを感じてみたいです。

14時53分5秒