2015年9月5日(土)・9月11日に24歳を迎えるにあたって

私は今月9月11日で24歳になります。この間「20歳の成人」を迎えたと思っていたら、もう4年もたってしまいました。とりあえず成人してからの4年間をここで少しまとめたいと思います。

4年前は体調も安定せず、まだまだ家に閉じこもりがちで体調の良い時に自宅近くを少し散歩するという生活を送っていました。「他の同年代の多くの人は大学に行くなど着実に前に進んでいるのに、自分だけこんな家にずっといて散歩ばかりしないといけないの」と毎日家族に不満をぶつけ当り散らしていました。録音活動も一応始めたころではありましたが、体調の関係で予定してても取りやめということがほとんどで、どうすれば自分なりに充実した生活を送れるかが分からずにいたように思います。まだ自分の1番困っている「発達障害」ということも家族など周りの人はなんとなくそうかとは思っていたようですが、はっきりと分かっているわけでなく先の見通しもたたず毎日大変な日々を送っていました。

そんな中、身体の不調も見つかり入院して治療をしなくてはならないということもあって、「なぜ自分だけが」という気持ちがさらに強くなり暗い気持ちになっていました。

なんとかそれも解決し退院してきてからも、いろいろ大変なことが多くて、相変わらず見通しが立たない状態が続きましたが、「発達障害」と分かり一つ一つ苦手なことに対処し、「身体の不調」もなくなって、録音活動も徐々にできるようになってきました。

ここまでにだいたい3年ほどかかった気がします。その後パソコン検定「ワード・エクセル」にも何度か挑戦の上取得することができました。特にこの1年は音源も少しずつ集まってきて自主製作したCD販売も開始し、「視覚障害関係のメディア」でもいくつかご紹介いただける機会にも恵まれて、いろいろな方よりコメントなどいただいたり、他の人とのつながりも以前より増えてきたように感じています。

ざっとここまで私が成人を迎えてからの4年間を振り返ってみましたが、ずいぶんといろいろなことがあってここにすべてを書くことは難しいほどです。でもこうして振り返ると今までは「発達障害」が分からないできたため、つらいことばかりだったように感じてきましたが、だいぶ自分のことを家族や周りの人などが理解してくれて環境を整えることを考えてくれるようになってから、楽しいこと、嬉しいことなどもあるようになって「やっぱり生きててよかった」と思えるように徐々になってきています。

ただ、まだまだ自分の「障害」を受け入れられず、時々疲れがたまったり体調がすぐれない時など家族に「ぜんぜんなりたい自分になれていない」とか、「他の人の方が進んでいて自分は何もできていないから何とかしてくれ」というようなことを言ってあたってしまうようなこともありますが、自分でいうのもおかしいかもしれませんが、この1年ほどいろいろできることなども増えてきて、そういう不満な気持ちになることも徐々にではありますが減ってきているような感じがします。

なかなか「今の自分」を認めて「これでよし」と思うのは難しく、もっと上を行きたかったりする気持ちがどうしても出てきてしまいます。でも人と違うところが多くて、説明をたくさんしないといけなかったり、理解されずらいところは確かにあるけど、どんな時でも「今の自分で良い」と認められて前を向いていけるようになるというのが今後の課題かなあと思っています。

後最後にいつも自分がスムーズに生活できるよう周りで支えてくれている家族を始め、ヘルパーさん、作業所のスタッフの方すべての皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。いつもありがとうございます。

4、5年ごとにこうして振り返りをしてみることで、いろいろとできなかったことができるようになっていたり、違う自分になっていたりするのかなあと今も半信半疑ではありますがなんとなくふに落ちた気がします。また4、5年後にこのページにこういったまとめの文章を載せられるよう今後も努力していければと思っています。今後とも未熟ですがどうぞよろしくお願いいたします。

11時9分11秒